約 2,055,024 件
https://w.atwiki.jp/swars/pages/106.html
139 :名無しさん@ピン キー:2010/03/23(火) 15 43 58 ID ZnDqIuwW いろいろあった夏もようやく終わりかけて、夕方にもなると秋の気配が忍び寄ってくるようになった今日この頃。 「ちょっとお~、健二くん居る?」 部室のドアがノックされたと思うと、こちらの返事も聞かずにバタンとドアが開いて夏希先輩が入ってきた。 「オ~ッス、健二くん、…それに佐久間くんも」 「チ~ッス、夏希先輩」 「あっ、どうも、夏希…先輩」 佐久間に肘でこづかれ、テレながら夏希先輩にあいさつした僕の目に、彼女の影に隠れるようにしていた 小柄な少年の姿が目に入った。 「あれっ、…佳主馬くん?」 よく日に焼けた端正な顔だちがひょこっと飛び出すと、つやつやサラサラの髪の毛がふわっと揺れた。 「こんにちは、お兄さん」 「や、やあ、佳主馬くん… 久し振り」 仮想世界の超有名人の突然の来訪に驚いたのは僕だけじゃなく、佐久間も同じだった。 「カズマくんってまさか… ひょっとして健二、この子があの『キングカズマ』だっていうのかい?」 「そうだよ」 「ふえ~、…話には聞いていたけど、マジでホントに中学生だったんだ」 「リアルじゃ初顔合わせですね、佐久間さん、…あの時はいろいろとサポートありがとうございました」 「そんな、滅相もないよ! あの『キングカズマ』に手を貸しただなんて、プログラマー冥利に尽きるつ~か、 こっちも鼻が高いですよ」 柄にもなく頬を赤らめている佐久間。どうやら、佳主馬くんの魅力に一発で参ってしまったようだ。 僕は彼女に聞いてみた。 「ところで先輩、…なんで佳主馬くんがここへ?」 「ん~とねえ~、佳主馬がど~しても健二くんに合いたいって聞かなくって、勝手に学校休んで家を出てきちゃった らしいのよ」 「へえ~、…ってわざわざ僕に会うために!?」 「そう、名古屋から、はるばる一人旅して」 佳主馬くんの顔が真っ赤になった。 佐久間が笑いながら言う。 「嬉しいだろ健二、佳主馬くんがわざわざ会いに来てくれて~。…ねえ夏希先輩、こいつったら、あれからというもの 毎日毎日、『カズマは俺の嫁』だの、『僕がカズマの婿です』だの、そんなんばっか言ってんですよ~」 「ちょ、佐久間、お前何言ってるんだよ~」 あせる僕、もじもじする佳主馬くん。それを眺める夏希先輩の目に、なにやら穏やかならないものが宿る。 「へえ~、…健二くん、あたしが知らないあいだに佳主馬と、随分仲良くなってたみたいね?」 「!?」
https://w.atwiki.jp/osusumesyousetu/pages/36.html
小説フォーラム交流所 元は、小説をグループスレッドに投稿するグループだったが、小説フォーラムができた為、グループの趣旨を大きく変更した。 グループの説明文 小説フォーラムでの交流の為のグループです 元は小説を公開するためのグループでしたが、小説フォーラムが出来た為にグループの趣旨を大きく変更する事にしました。 参加規約 最低限のマナーは学んでいることを前提とします。 小説作者の方も見るだけの方も参加歓迎です。 入ったら、雑談スレで挨拶をお願いします。 活動規約 ほかの人の作品を見て感想を書く。 誹謗中傷を目的とした書き込みは削除させていただきます。 小説フォーラム http //jp.wazap.com/forum/19/ 小説フォーラムwiki(非公式) http //www38.atwiki.jp/osusumesyousetu/pages/1.html オススメ小説(公式) 第一回 白蜘蛛の小説 (白蜘蛛) 第二回 探偵物語 ワザップホームズ (グラロイド) 第三回 *竜の伝説* (☆★♪★☆) ※諸々の理由により第三回でオススメ小説(公式)は終了。 非公式オススメ小説選定 第一回 フォーラムスレッドを作成する - ワザップ! (鬼神07) 第二回 この世に死神なんてものが存在するとして (きのこのこのこ)
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/2485.html
【TOP】【←prev】【SUPER CD-ROM²】【next→】 HYPER WARS タイトル HYPER WARS ハイパーウォーズ 機種 SUPER CD-ROM² 型番 HCD4068 ジャンル シミュレーション 発売元 ハドソン 発売日 1994-11-5 価格 6800円(税別) 駿河屋で購入 PCエンジンSUPER CD-ROM²
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/2786.html
目次 【時事】ニュース篠原夏希 RSS篠原夏希 口コミ篠原夏希 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 篠原夏希 予選会トップ明治大の鈴木聖人らエントリー|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 【箱根駅伝エントリー】山梨学大は前回4区区間賞オニエゴ、大黒柱の松倉唯斗、前回1区の新本らがメンバーに入り(月刊陸上競技) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 賞金女王王手の稲見は吉田&原 国内最終戦の渋野は…【女子ゴルフ第1R全組み合わせ】(THE ANSWER) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『竜とそばかすの姫』なぜヒット?コロナ禍で健闘の背景 - シネマトゥデイ 8/15の『サマーウォーズ』ノーカット放送をよろしくお願いしまぁぁぁすっ!! - 電撃オンライン 花札知らずも「こいこい」言いたい 『サマーウォーズ』置いてけぼり感でルールに興味 - ORICON NEWS 【キャラ誕生日まとめ】7月16~23日生まれのキャラは? 「サマーウォーズ」篠原夏希から「NARUTO」サスケまで - アニメ!アニメ!Anime Anime 【金曜ロードショー】映画『サマーウォーズ』本日(7/16)21時から放送! インターネットが危機に陥るSF・クライシス・青春コメディー - ファミ通.com 長野の田舎を見事に表現! 細田守監督作『サマーウォーズ』の美術と作画の凄み(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 一番好きな細田守監督作品は? 3位「バケモノの子」、2位「時をかける少女」…「#竜とそばかすの姫」公開応援!<21年版> (2021年7月2日) - エキサイトニュース サマーウォーズとコラボしたオンラインリアル脱出ゲーム 「AIによる世界支配からの脱出」イベント限定のオリジナルグッズ全3種を発表!6月24日(木)正午12 00より販売開始! - PR TIMES ぼくたちはなぜ“あの夏の日”に焦がれるのか──『サマーウォーズ』が7月16日に金曜ロードショーにて放送! 放送に向けて作品の魅力を2つのポイントから振り返り!【注目ワード】 - アニメイトタイムズ あの夏の興奮と感動がリアル脱出ゲームで復活!サマーウォーズとのコラボ「AIによる世界支配からの脱出」詳細情報公開! - PR TIMES 「結婚まで見守らせてくれ…!」映画「サマーウォーズ」コミカライズ版でしか描かれない健二と夏希の“その後” - ダ・ヴィンチニュース サマーウォーズ10周年ついにファイナル!! 出演者㊗️コメント スタジオ地図 公式ブログ - lineblog.me 『サマーウォーズ』公開10周年記念!「XLARGE」「BEAMS T」とコラボ - クランクイン! XLARGE×映画『サマーウォーズ』キングカズマやラブマシーンのTシャツ、OZのハットなど - Fashion Press XLARGEが、映画「サマーウォーズ」公開10周年を記念したコラボレーションを発表 - PR TIMES エクストララージが映画「サマーウォーズ」とコラボ、仮想世界OZやキングカズマをデザイン - Fashionsnap.com 『サマーウォーズ』劇場公開から10年、AIや仮想通貨の進歩で現実の脅威とならぬよう「よろしくお願いしま~す!」 (2019年7月20日) - エキサイトニュース 細田守監督作第2弾!神木隆之介主演『サマーウォーズ』を本編ノーカット放送 - cinemacafe.net 「サマーウォーズ」TV放送にあわせて「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」ができる特設サイト開設 - アニメハック RSS 篠原夏希 予選会トップ明治大の鈴木聖人らエントリー|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 【箱根駅伝エントリー】山梨学大は前回4区区間賞オニエゴ、大黒柱の松倉唯斗、前回1区の新本らがメンバーに入り(月刊陸上競技) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 賞金女王王手の稲見は吉田&原 国内最終戦の渋野は…【女子ゴルフ第1R全組み合わせ】(THE ANSWER) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『竜とそばかすの姫』なぜヒット?コロナ禍で健闘の背景 - シネマトゥデイ 8/15の『サマーウォーズ』ノーカット放送をよろしくお願いしまぁぁぁすっ!! - 電撃オンライン 花札知らずも「こいこい」言いたい 『サマーウォーズ』置いてけぼり感でルールに興味 - ORICON NEWS 【キャラ誕生日まとめ】7月16~23日生まれのキャラは? 「サマーウォーズ」篠原夏希から「NARUTO」サスケまで - アニメ!アニメ!Anime Anime 【金曜ロードショー】映画『サマーウォーズ』本日(7/16)21時から放送! インターネットが危機に陥るSF・クライシス・青春コメディー - ファミ通.com 長野の田舎を見事に表現! 細田守監督作『サマーウォーズ』の美術と作画の凄み(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 一番好きな細田守監督作品は? 3位「バケモノの子」、2位「時をかける少女」…「#竜とそばかすの姫」公開応援!<21年版> (2021年7月2日) - エキサイトニュース サマーウォーズとコラボしたオンラインリアル脱出ゲーム 「AIによる世界支配からの脱出」イベント限定のオリジナルグッズ全3種を発表!6月24日(木)正午12 00より販売開始! - PR TIMES ぼくたちはなぜ“あの夏の日”に焦がれるのか──『サマーウォーズ』が7月16日に金曜ロードショーにて放送! 放送に向けて作品の魅力を2つのポイントから振り返り!【注目ワード】 - アニメイトタイムズ あの夏の興奮と感動がリアル脱出ゲームで復活!サマーウォーズとのコラボ「AIによる世界支配からの脱出」詳細情報公開! - PR TIMES 「結婚まで見守らせてくれ…!」映画「サマーウォーズ」コミカライズ版でしか描かれない健二と夏希の“その後” - ダ・ヴィンチニュース サマーウォーズ10周年ついにファイナル!! 出演者㊗️コメント スタジオ地図 公式ブログ - lineblog.me 『サマーウォーズ』公開10周年記念!「XLARGE」「BEAMS T」とコラボ - クランクイン! XLARGE×映画『サマーウォーズ』キングカズマやラブマシーンのTシャツ、OZのハットなど - Fashion Press XLARGEが、映画「サマーウォーズ」公開10周年を記念したコラボレーションを発表 - PR TIMES エクストララージが映画「サマーウォーズ」とコラボ、仮想世界OZやキングカズマをデザイン - Fashionsnap.com 『サマーウォーズ』劇場公開から10年、AIや仮想通貨の進歩で現実の脅威とならぬよう「よろしくお願いしま~す!」 (2019年7月20日) - エキサイトニュース 細田守監督作第2弾!神木隆之介主演『サマーウォーズ』を本編ノーカット放送 - cinemacafe.net 「サマーウォーズ」TV放送にあわせて「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」ができる特設サイト開設 - アニメハック 口コミ 篠原夏希 #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 ピクシブ百科事典 ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/サマーウォーズ ★★★★ 登場作品 参考/桜庭ななみ ★★★ キャスト タグ キャラクター 最終更新日時 2013-09-13 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/swars/pages/96.html
754 名前:520[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 21 19 33 ID FBGm9vK0 641 お前が書けっつったんだからな!責任取れよ! Stuck On You 僕の肩に爪が食い込んでいる。 手にも。 長い爪、長いまつげ、長い髪。きれいな肌、いい匂い。汗の雫が服に落ちる。 心臓が痛い。理一さんのバイクのエンジン音に似たものが全身を揺らす。相変わらず瞼の奥に陰る白いスパークはいつか読んだ本の一節を思い出させる。つまり『あの眼差しは彼の目を貫いて喉を通り、心臓のまんまんなかを突いたのだ』。 無茶苦茶で出鱈目な8月1日まで、僕がじっくり見た事があるのは先輩の後ろ姿と横顔だけだった。部室で静かに髪を梳く背格好を見てああ女の人ってきれいだな、と思ったあの日から。 どんな気持ちでまなざしてたか、貴女はきっと知らないんだ。 緊張して歯がガチガチと鳴る。姿を見るだけで体温が一気に上がる。泣きたくなるような日だってあった。 『ちゃんと幸せにしてくれるかい?』 初めて会った彼女は僕の目を見据えてそう尋ねた。先輩と同じ色の瞳で。 僕は上手く答えられず、ついに改めて言い直せぬまま彼女と二度と会えなくなった。 もし、あの時世界が終っていたら。 もし、あの時僕の何かが欠けていたら。 もし、あの時どこかの歯車が噛み合っていなかったら。 僕はこうして先輩とキスをする事もなかったし、大好きと言ってもらえなかったし、告白だって…… 急に全身の毛穴が開いたみたいにゾッと身体が冷えて、ザワザワと正体不明の感覚が肌を這う。 「なななな夏希せんぱい!」 唇が離れると同時に名前を呼んだ。ぬるぬる光る生命の色をした唇。後れ毛なんか首筋に張りついちゃってて、とっても、その、なんというか。……エッチです。 「んもう、その、センパイっていうの、ムードない」 不満と書かれた顔でさえ僕の魂とかそういうものが容赦なく揺さぶられて堪らない。 さっきまで触っただけでビクビク震えて人の肩を力いっぱい握り潰してたあの人が、精一杯いつもっぽく振る舞おうとしているこの人が、取るに足らぬ何でもない僕みたいな奴にこんな視線を向けるなんて。 ……いや違う、僕は知っている。先輩が向けてるのは「僕みたいな奴」じゃなく、誰でもない「僕」だってことを。 ああ、ああ、もう、嬉し過ぎてくらくらする!この喜びをどう伝えればいいのか解らなくて胸が張り裂けそう! 「す、すいません!でも、もうが、が、まん、できなくて!」 しまった噛んだ。なんだい、変なイントネーション。みっともない、だらしのない。頭の隅っこのいつもの僕が頭を抱えて蹲っているのが見えた気がする。 756 名前:520[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 21 20 31 ID FBGm9vK0 汗がしとしとと服の襟に染みてゆく。のどぼとけに絡みながらゆっくりと伝い落ちていく気持ち悪さ。火照る顔を背け、下唇を噛んでただ耐えた。ああ、もう、情けない! 「なにをがまんしてるの?」 白くまろやかな指が自分の真っ赤な指に絡んで、ぴくりとも動かない。その途端、畳に何かが降った。ぽたぽたと音を立てて。 それが彼女の汗だと気付くより先に、はっと顔を上げる。 赤い顔。 指を絡めただけで、僕と同じくらいに。 これでも僕は年頃の男なので肌を露わにしている女性が掲載されている碌でもない本だって読む。その碌でもない本から得た知識によるとこうだ。 【とりあえず肌が火照ってれば気持ちよくなってると思ってOK】。 間違って二冊買ったからと、あの「今年の夏こそ!初体験Q&A大特集号」を押し付けられて財布を出し渋ったけれど、今なら言える。ありがとう佐久間!愛してる! 「せ、いやっ!な、夏希さ、ん。をっ!」 「や、やだ、落ち着いてよ」 「なつきさん!」 「はっはい!」 「ナツキサン!をっ!その!そのっ……!」 おかしいな、こんなに汗でドロドロ、変な唾が止まらないのに喉がガラガラでうまく言葉が出なくて、焦る。早く言わなくちゃ、上手く言わなくちゃと急けば急くほど頭の中がバラバラになって……! 「健二くん、今年の8月1日って何曜日?」 突如先輩が顔を覗き込んだので、僕は咄嗟にツェラーの公式を頭に思い描く。 「えっ……2009年の8月1日だから……」 「遅いっ土曜!」 「あっ……はい。土曜日、です」 一瞬先輩も数学好きなんですか、と訊ねようとして、自分がどれだけ正体を失くすほど興奮しているか知った。 「……どう? 数学のこと考えたらちょっとは冷静になれた?」 汗で濡れ鼠みたいになってる紅い頬の先輩が意地悪っぽく笑って。 僕の世界が消えた。 畳も、そこに散らばる汗も、先輩の白いワンピースも、自分の着てる少々くたびれたシャツも。何もかもが全部闇だか光だかの彼方にぶっ飛んで消えた。 守ろう。この人を守ろう。世界中の何からでも誰からでも。守ってあげたくなるとかじゃない、守らなければならないと頭よりもっと深くが命じる。そうせよと僕を突き動かす。 これは一体何だろう。単なる情動だろうか。勢いとノリだろうか、流れだろうか。 なんとか残った理性にやっと引っ掛かった小指の力を振り絞って僕は必死でしがみ付く。この性欲でも思慕でも憧憬でもない、強力で抗い難い初めての衝動の正体を僕は心から知りたいと思う。 「ナツキ」 757 名前:520[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 21 21 21 ID FBGm9vK0 うわ、呼び捨てにしちゃったよコイツ。急過ぎだろ。ナニソレ。頭の中の僕のアバターがラブマシーンに乗っ取られたあの性根の悪そうな顔でシシシと嘲う。……うるさい!だまれ!! 「ひゃいっ」 目ん玉をきょときょとさせている先輩がおかしな声で返事をしたのが最後。 ベタベタする服の引っ掛かりを無視して。冷たく滴る汗でぬめる彼女の髪ごと頭を掴んでがっちり固定して。畳の上にぺたんと座っている彼女の側に立て膝で起き上がって。 取り返しがつかなくなるキスをした。 肌が熱い。心臓がうるさい。汗が煩わしい。頭はズキズキするし、下半身はもっとズキズキするし、目から謎の涙は出るし。まるっきり見っともなくて情けなくて恥ずかしくて最悪なまま、大好きなこの人に。 栄さん、栄さん。もしも天国から見ていらしたら、少し目を閉じていてください。どうかお願いします。小磯健二、一生のお願いです。 クチュクチュした振動が鼓膜に響く。まわりの音が聞こえなくなって「ちゅぱ、ぬちゃ」って音だけが大きく聞こえていた。 くすぐったい。こそばゆい。先輩の額に髪が張り付いている。パックの卵みたいに並んだ玉の汗が思い出したように滴り落ち、僕の指の間を通ってゆく。 どこまでも沈んで行けそうなほど柔らかくて日なたのコンクリートみたいに熱い先輩の舌がおずおず蠢いている。 息が詰まる。てゆーか息をしてる暇すら惜しい。でも息をしなくちゃ死んでしまうし、さりとて唇を離すなんて出来やしない。だって、先輩が、夏希先輩がっ!僕の口を吸ってるんだぞ!! 目を閉じても世界が歪む。赤や白や黒や灰色、緑とか紫とかピンクとか茶色の細かい色とりどりのドットが砂嵐みたいにザーザー音を立てて荒れ狂っている。オズの大混乱の時みたいに。 蕩けそう。馬鹿になりそう。もう死んでもいい。そんな事を思い始めたころ、やっと自分の手の甲にカリカリと先輩の抵抗を感じた。 それでも僕は躊躇いがちにそっと唇を半開きにしてほぼ零距離で口を動かす。 「ど、どうしました?」 「……も……だ、め……」 短いやり取りが終わった瞬間、先輩が僕の手の中からするりと抜け落ちた。待って、と掴む前に。 どうしよう。やっぱり嫌だったんだ。当たり前だよな、こんなの、急に…… 最高潮の高揚から突き飛ばされて真っ逆さまに奈落へ落ちる。蜘蛛の糸が切れて地獄へ逆戻りしたカンダタの気分。 フェルマーの書き込み入りの『算術』原本を見て「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」と書かれていたのを発見した息子の気分。 暗澹たる絶望のまま、畳の上にうつ伏せる先輩に怖々目をやると、どう見ても不自然な恰好だ。 「あの、せ、先輩? 夏希先輩?」 ちょんちょん、と肩に触れ、返答がないのでそっと起き上らせてみた。目を回している。 「な、なんで?」 慌てふためいて部屋を見回すに、柱に掛かっていた室温計が目に入った。 セ氏38度。 「ねねねね熱中症だあぁぁぁ!!」 悲鳴を上げたら通常とは違う方向へドンと開いた襖を踏み付けるようにして万助さんが飛び込んできた。 758 名前:520[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 21 21 51 ID FBGm9vK0 「佳主馬!風呂に水を張ってこい!万作は氷だ!急げ!」 どたばたと襖で仕切られただけの狭い四畳半の布団部屋が開け放たれて真夏の日差しと風が差し込む。 「え? え? えっ!?」 「お前さんも来い!体を冷やさんと馬鹿になっちまうぞ!」 「えっ!? ちょっ……!?」 先輩を抱えた万助さんが僕の左手首を引っ掴んでどたどた廊下を爆走した。グラングランする視界が頭を引っ切り無しに打ちのめしている。 「そおれ!」 掛け声とともに、いつの間にか僕の足を掴んでいた理一さんが楽しそうにブン投げた。 どっぽんと水しぶきが上がった音がして、皆が大笑いしている。な、なんだ? 何が起こってるんだ? 目をぱちくりさせている先輩が僕の隣で同じように頭の上をはてなマークだらけにしている。 「何事よぉ、このくそ忙しい時に!」 騒ぎを聞きつけてやってきたのか理香さんがやってきて、風呂場の戸口で僕たちの有様を一瞥した。 「熱中症の治療」 理一さんがクックックと笑いながら漏らした一言で全てを察しでもしたのだろうか。手に持っていた何かの箱でトントンと肩を叩いて、この真昼間っから閉め切って何やってたやら、と呆れ顔。 「な、何事なの?」 「わ、わかりません」 顔を見合せてぽたぽた雫の垂れるお互いを見ていたら、夏希先輩の白のワンピースがくっきり透けて肌に張り付いているのに気がついた。慌てて目を逸らそうとしているのに、おかしいな、体が動かない。 「お兄さん、鼻血!」 僕が覚えているのは佳主馬くんの悲鳴だけ。 あとは知らない。 枕元にうちわを持って髪を上げた夏希先輩がいる夢を見て、僕は手を伸ばした。 あの時みたいに力いっぱいじゃなくて、優しくなぞるように指が僕の指に絡む。 「ぼ、僕、翔太にぃみたいに車持ってないし、理一さんみたいにサイドカーも持ってないけど」 どうしてこんなことを言い出したのか自分でもよく解らない。ぼんやりフワフワしててあまりにいい夢心地だったから怖いものなしだったんだろう。 「でも、一緒にどこか行ってくれますか、と、東京に帰ったら」 手を握る。それだけで勇気がわいた。1+1が10にも1000にもなる瞬間を僕は知っている。 「楽しみにしてる、びっくりする程ボロい自転車でどこでも連れてって」 そんな声が聞こえたから、僕は満足してもう一度瞼を下した。 ああいい夢だ。 とってもいい夢だ。 ねえ栄さん、あなたもきっとこんな気持ちで瞼を閉じたんですね。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/71.html
579 名前:蛸さん×カズマたん[sage] 投稿日:2009/09/10(木) 23 24 41 ID ???目を開けてみればいつも通りに視界に入っていた天井は見えなかった。 体を起こした少年は頭に手を当てて状況を整理しようとした、が自分の頭にふかふかとした感触。 指でなぞってみると確かな感触、どこだかの兎のような垂れた耳がついていた。 さらに臀部にも違和感、ふさふさした丸い尻尾が生えている。 「…なんだ、コレ。」 ぼそっと呟いた佳主馬少年は、とりあえず周りに何があるか調べようとして、 「性的探求心旺盛なみんなー!元気かなー?」 「「ワァァァァァ…!」」 「!?」 いきなり響いた声に驚き、無数の人に囲まれていることに気づいた。 「お集まりの紳士淑女諸君!今日もこの日がやって来た! マイナー上等、鬼畜上等、全ては探求心のため。」 一人の男が主催者のようなことをしているようだ。何が始まるんだろうか。 「『マゼンタコンドル博士のどっきゅん☆どピンク講座』はっじまっるよー!」 「「「イヤッホォォォォゥ!」」」 周りの人々の外見は、犬が二足歩行をしていたり、蜥蜴の尻尾がついた猫だったり。 現実とはかけ離れたポップに彩られた空間。 そこには見覚えがあった、毎日のようにモニター越しに見つめていた仮想世界。 かつて自分が救った世界。 「……OZ?」 佳主馬少年はそこに存在していた。 「さて、今回のテーマは?こちらっ!」 佳主馬の近くに体長が佳主馬の身長より大きな蛸のような生き物が現れる。 「『吸盤つき触手責め』だぁーっ!」 「「「ワァァァァッ!」」」 「わぁぁぁぁっ!?」 佳主馬はその場で腰を抜かし、尻餅をついてしまった。 「それでは早速やってみましょう。 マゼコンピン講!レディィーッ!ゴォーッ!」 掛け声とほぼ同時に触手を伸ばし、腕に絡み付けてくる。 「離せっ!離せよっ!」 触手を引き剥がそうとブンブンと腕を振るが、ぬめったそれは離れる様子はない。 それどころか腕全体を掴まれ、そのまま体を引き寄せられてしまう。 580 名前:蛸さん×カズマたん2[sage] 投稿日:2009/09/10(木) 23 25 38 ID ??? 「うぅっ…やめろっ……この変態蛸が!!」 すでに四肢は触手に絡み付かれ、吸盤で吸い付かれている。 空中で大の字にされたような格好にされ、非常に恥ずかしいがどうにもできない。 「出たぁーっ!皆さん御覧ください!触手ではなく吸盤つき触手の拘束です! お分かりいただけますでしょうか!粘液でヌルヌルなのに吸盤で吸いついているため ぐるりと体に巻き付いてはいないのです!独自に調べた調査によると 拘束中にすっぽり抜けてしまうアクシデントが吸盤なしと比べて18%下回っており…」 佳主馬少年の身体の輪郭を確かめるように触手が這い、 着ていたタンクトップもハーフパンツもぐしょぐしょになる。 そして粘液が触れた部分が熱を帯び始めた。 「なっ…何これっ……」 「ナントお得なことに、粘液は触れた部分がやたら敏感になっちゃいます! 今ならオシャレな巫女装束とセーラー服がついて……あーーっと!」 「ひぃっ……やだっ…やめてぇぇっ……」 「これはぁ!触手のここがイイ!ランキングベスト5内確実な行為! 『服の中に侵入して自由自在に蠢く様が服越しに解る触手』だぁーっ!」 「「「ワァァァァッ!」」」 周りの歓声も実況している声も微かにしか聞こえない。 ニュルニュルニュルヌルと自在に身体を動き回り、嫌でも自身の雄が勃ち上がっていた。 ――ぐちゅぐちぃっぬちゃっぬちゅぅっ 「ぁ…ぁぁ…ぁ…っ?」 放たれていた水音が急激に近くなり、耳をまるで食べられてしまうように弄られる。 胸を千切れるくらいに引っ張られて固くこりこりと立ち上がり 尻尾にぐるりと巻き付かれて力が抜けきってしまって 臍に容赦なくぐいぐいと軽く押し込まれて 「性感帯をここで重点的に責めてキタ─────ッ!!」 「「イヤッホォォォウッ!」」 581 名前:蛸さん×カズマたん[sage] 投稿日:2009/09/10(木) 23 26 32 ID ??? そうだ、これは夢なんだ。 自分は現実世界の住民だから、OZの世界に来ることなんかあり得ないんだ。 これは夢だ、夢なら早く覚めてくれ、 早く、早く、早く、早く 「ひゃぁぁぁあぁっ!?」 「おおっとお、ここで蛸足一本が少年の孔に入り込んだぁぁ──っ!」 「おぉぉぉぉっ……!」 「凄い…あんな太いのが入ってる……」 「蛸さんマジパネェっす!」 弾力のあるそれは自由に中をうねり、拡げ、かき回す。 ぐちゃぐちゃという音を鳴らしながらさらに奥へ奥へと埋めていく。 「や…だっ……もう…おかしく…なっちゃうからぁ……」 それにより与えられる強烈すぎる快感に息も絶え絶えで、 何度も幼い自身から白濁を噴出してしまう。 それを吸い取るように吸盤が群がり、 中の前立腺を強めに吸い付かれ、延々と快楽は続く。 「今、二本目の足が体内に侵入しようとして……入った──っ!」 ごりごりと中を掻き回され、前立腺に吸い付かれ、自身に絡み付いた触手が全体を擦りながら 吸盤が先端を吸い、耳の中から臍、口の中まで入り込んで好き勝手に暴れ回る。 ───夢だ─ 夢だから早く覚めてよ…… 壊れちゃう おかしくなってしまう 誰か 助けて キング そこで意識がなくなった。 「さぁ本日の『マゼンタコンドル博士の どっきゅん☆どピンク講座』はいかがだったでしょうか?」 「クオリティヤバい!」 「袋をカラッポにする気か!」 「ありがとう博士!愛しちゃう!」 「本日も真にありがとうございました!それではまた、ごきげんよう!」 歓声、無数の拍手と、舞い散る紙吹雪。 その中央では、全身粘液に濡れた兎耳の少年が蛸のような生き物に絡み付かれていた。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/85.html
188 名前:佳主馬きゅんとゲーム1[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 17 00 ID ??? OZが出来る以前のゲーム機が押入れから発掘されたので佳主馬きゅんと遊んでみるテスト 「ふうん…これがOZが出来る前に流行ってたゲームなの? なんかちゃちい感じ…」 「まあまあ、そう言わずにやってみようよ。これなんかどう?」 俺が取り出して見せたのは古き良き2D対戦格闘ゲーム。 「その辺はお兄さんに任せる。ぼくが見ても、よくわかんないし」 「よーし、じゃあ始めようか!」 テレビモニタとゲーム機を接続し、早速ゲーム機のスイッチを入れる。 横のテーブルの上に置かれたノートPCのモニタの中では、 キングカズマのアバターが画面から身を乗り出すようにして(もちろん出てこられないが) 佳主馬きゅんそっくりの目つきで興味津々と言うようにゲーム機を眺めている。 「なにこの長いデモみたいなの。――メーカーのロゴ? 飛ばせないの? そうなの。ふうん…」 「タイトル画面のデザインはかっこいいね。センスある」 「あ、始まった……え?! キャラクター、これしかいないの!? この中からしか選べないの!? 少なすぎるよ!!」 「ボタンで色が変わるだけなの? 性能も同じ? オリジナルキャラクリエイトもないなんて…」 「ステージとか音楽とか操作ボタンとか、全部少なすぎ…… このコントローラーは、手になじんでちょっと使いやすそうだけど」 佳主馬きゅん、始まる前からショック受けまくり。 そりゃあ、現行OZの格闘システムと比べたらちゃちすぎるだろうから、愕然とするのも無理からぬことだとは思うけどね。 いちいち驚く様子が可愛いけど、ずっと佳主馬きゅんを見てるわけにもいかない。 ――ゲームスタート!189 名前:佳主馬きゅんとゲーム2[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 18 45 ID ???「ええええっ? これ、2Dなの!!?」 試合が開始するなり、佳主馬きゅんの口から不満と驚きを隠そうともしない声が上がった。 予想していたことだけど、OMCみたいなきわめて自由度の高い3Dバトルに慣れた佳主馬きゅんにとって、 2D格闘なんてあまりにも単純すぎて物足りないんだろう。 「3Dのゲームもあるけど、これはこれで面白いんだよ。騙されたと思ってやってみようよ。ちょっとだけでいいから」 「ううー…。お兄さんがそう言うなら、やるけど……2Dかあ……」 見るからにテンションの下がった佳主馬きゅんを何とかなだめすかし、ようやくゲームに戻る。 お互いのキャラクターは、ランダムで選択していた。 幸いというか、相性差が歴然としてるようなマッチングではなくてほっとする。 佳主馬きゅんが操作に慣れるまでしばらくは、微妙に手加減するつもりだったけど、 あまりに相性が悪い対戦だとつい加減を誤って、佳主馬きゅんが気分を害するような一方的な勝ち方を してしまうかもしれない。 「うーん……」 佳主馬きゅんは画面端で、カチャカチャと何度もコントローラーのボタンを順番に押し、 画面のキャラの反応と手元を見比べている。 レスポンスやコンボ成立の可否、タイミングを計っていると同時に、画面で動くドットキャラの モーションも観察してるみたいだ。 その鋭い目つきはゲーマーというよりプロのゲームクリエイターのようだった。 流石は少年実業家の肩書きを持つ佳主馬きゅん、ゲーム関係の特許を持ってるだけあって、 レトロゲームといえどゲームと名前の付くものに対する姿勢は真剣そのものだ。 190 名前:佳主馬きゅんとゲーム3[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 20 53 ID ???(ありゃ……ひょっとして俺、ボコられる運命かも?) あまりに真剣なその横顔に、首筋に嫌な汗が浮かぶ。 考えてみたらOZで世界チャンピオンになれる実力者なんだから、 2D格闘ゲームなんてコツを掴んだら余裕じゃないのか。 こいつはやばい… 内心でそんなことを考えていると、 「OK、もういいよお兄さん。始めよう」 佳主馬きゅんがそう言ってきた。 「う…うん」 気のせいか、その口元がふっと笑ったような気がする。前髪に隠れて表情が見えないけど、 なんだか不敵な笑みを浮かべているような気も… 一応プラクティスで技の練習する? と聞いたけど、佳主馬きゅんからはそっけなく、 「いらない」とのお返事。 ううっ…さっきは必殺技の練習してる気配もなかったのに。まさか攻撃ボタンの反応を見ただけで、 コマンド入力のタイミングも把握したのかい佳主馬きゅん!? 本格的な試合開始前からなんだかプレッシャーに飲まれかけてきたけど、 ここでやめるわけにはいかない。 (そうだ! 俺はカズマたんと楽しくゲームしたいだけなんだ! 負けても悔いはないんだ! HSでボコられても仕方ないんだ!) わけのわからない自己暗示をかけつつ、仕切りなおしの意味も込めて、試合を最初からリスタート。 「それじゃ行くよお兄さん!!」 「望むところだ!!」 ………… 2時間が経過。 なぜか、俺が佳主馬きゅんを一方的にボコっていた。 『ぐわあぁ~!!』 「うわああぁっ!!」 佳主馬きゅん側のキャラの断末魔と、佳主馬きゅん自身の悲鳴がシンクロして響く。 画面の中のキャラクターが倒れ、『1P WIN』の文字が表示された。 俺の勝ち。 奥歯をかみしめるような、くうっという鋭い音が佳主馬きゅんの口元から聞こえてきた。 「――まだだよ! まだやるからね!!」191 名前:佳主馬きゅんとゲーム4[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 22 03 ID ???なんでこんなことになったのか。 簡単に説明すると…佳主馬きゅんのエロボイスに負けた。 OZの音声認識システムに慣れてるためか、佳主馬きゅんは自キャラがダメージを受けた時に苦痛の声を上げる。 OMCでキングカズマを使って戦う時と同じように。 殴られれば「うあっ」 投げられれば「わぁぁっ」 というように。 その声があまりにも色っぽすぎて…歯止め利かなくなった。 佳主馬きゅんかわえええええ!もっと鳴かせTEEEEEE状態になってしまったのだ… 佳主馬きゅんも試合を重ねるたびにぐんぐん上達していくのだが、俺のエロパワーが強すぎるのか、 あと一歩のところで勝利するのはいつも俺だった。 (でもこれじゃ、単に俺が佳主馬きゅんをいじめてハァハァしてるだけであって、 2人で楽しくゲームしてるとは言えないんじゃ…) そう考えると罪悪感があったが、自分のすぐ横で、 「あああっ…!」 なんて性的な声出されては、そんな気持ちもすぐどこかへ飛んで行ってしまう。 「ああっ! もう、また負けた!」 またしても俺の勝ちで試合が終わったとき。 佳主馬きゅんはコントローラーを放り出し、テーブルの上の赤い飲み物の入ったコップに手を伸ばした。 ごくりと一口飲んで、じろっと俺の顔を見上げる。どうみても不満げ。悔しそうな顔。 う…シラフに戻ったときだけ罪悪感が胸に沸き起こる。 ごめん、ごめんよ佳主馬きゅん! でも悔しそうな顔も可愛い… まるで反省してないモノローグを浮かべつつ、恐る恐る聞いてみる。 「あの…まだやる? 佳主馬きゅん?」 「当然だよ。まだ負けてない」 もう19連敗してるよ、佳主馬きゅん… ゲームに完全に慣れるまでは接待プレイするつもりだったのにどうしてこうなった… ――で、20連敗目。 今度の勝ち方はひどかった。 連続技でピヨってるところに特殊必殺技入れて一撃即死… 開始数秒で試合決着。 さすがの佳主馬きゅんも完全に動きが止まってる。 「あの…か、佳主馬きゅん…?」 おそるおそる声をかけてみても、微動だにしない。 やっと動いたかと思ったら、うなだれたまま、絞り出すような声でうっうっと嗚咽を漏らし始めた。 (――な、泣いてる!!??) 俺はパニックになった。 (こんなつもりじゃなかったのに…俺のバカヤロー!) 一瞬の間に己の愚かさと浅ましさとを恥じたけど、もう遅い。192 名前:佳主馬きゅんとゲーム5[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 23 52 ID ???こんな屈辱的な負け方、もちろんチャンピオンであるキングカズマが認めるはずがない。 ノートPCのモニタの中では、アバターのキングカズマが眉間にしわを寄せ、腕組みをして画面の外の現実のこちら側―― 俺と佳主馬きゅんが対戦中のテレビモニタをにらんでいる。 アバターがこちら側を覗けるはずはないんだが、どう見てもそれは、初心者の佳主馬きゅんをいじめた俺に対して、 キングカズマが怒りの炎を燃やしているようにしか見えない。 (もしそうだとしても、俺は驚かないよ…。) いい加減申し訳なくなって、俺は背中を丸めてなおも泣き続ける佳主馬きゅんに向かって、 そっと頭を下げた。 「佳主馬きゅんごめん……。泣かせるなんて、そんなつもりなかったんだ……。 俺はただ、佳主馬きゅんと楽しくゲームしたかっただけで……」 慰めたかったけど何を言えば慰めになるのかわからず、とりあえず頭をそっとなでてみた。 佳主馬きゅんの髪はふわふわで柔らかく、ずっとなでていたいくらい気持ちいい…ってまたこれか、俺という奴は。 罪悪感と快感の板挟みになって、どうしていいかわからなくなった。 気がつくとそんな俺の顔を、いつのまにか顔を上げた佳主馬きゅんが、じっと見上げていた。 涙が乾いている。 その顔が、へへっ、といたずらっぽく笑う。 「それじゃあ、もう一回だけ、ぼくと対戦しない?」 「え……大丈夫? 今あんな負け方しちゃったばかりなのに……」 「今度は大丈夫。もう、負けない」 そんなことを言う佳主馬きゅんの顔は、確かに奇妙な自信に満ちていた。193 名前:佳主馬きゅんとゲーム6[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 25 22 ID ???それじゃあ、ともう一度試合してみた。 負けた。 俺が。 「え? え? え???」 もう一度。また負けた。 もう一度――負けた。 何度やっても勝てない。 ストレートで負ける。先を読まれる。何もさせてもらえない。 「ど、どどどど、どういうことこれ?!!」 完全に顔色を失った俺に、佳主馬きゅんはイタズラっぽく顔の前にぴっと指を立てて、ウインクしながら言った。 「ごめんねお兄さん。今まで負けてたのは全部、わざと」 「わざと!?」 「うん。このゲームの理屈は大体わかってた。OMCはこういう旧型ゲームの理論も一部取り込んでるから、 何回か実戦やったら大方は把握できた。本当にやりこんでるゲーマーの人には勝てないけど、お兄さんくらいの腕なら余裕」 どこか申し訳なさそうにそんなことを言う。 ですよねー…世界チャンピオンなんだし、ゲームのプログラムにも詳しそうだし…。でも、ということは? 「じゃあさっきまで負けてたのはわざと? なんで……?」 「サービスだよ」 佳主馬きゅんはさらりと言った。 「さーびす?」 「お兄さん、ぼくの負けた時の声に興奮してたでしょ」 その言葉に俺の思考がフリーズした。 「な、な、な、なんで……」 佳主馬きゅんは少しだけ恥ずかしそうに顔を横に向けて、 「だってその…お兄さんのあそこ、すごい勃起してたから…」 「――#%※@あwせdrftgyふじこlp!!」 今度こそ俺の思考、完全フリーズ。 全部気づかれてたの…そう……というか俺の股間自重!! 佳主馬きゅんは気まずそうに頬をかきながらも、 「だからつい、ずっと負けてみせてお兄さんを喜ばせてあげようかなと思って」 「佳主馬きゅん…」 不覚にも俺は泣きそうになった。 佳主馬きゅんはそんな俺の様子を見て少し困ったように微笑むと、 「それに、結構楽しかったよ。こういう古いゲームもたまにはいいね」 そう言って照れたようにそっぽを向いた。 「――気が向いたらまた、お兄さんとやってもいいよ」 「佳主馬きゅん……!!」 俺は感激でほとんど言葉を失い、思わず佳主馬きゅんを抱きしめようとして腰を浮かせかけた。 と、その時。 佳主馬きゅんは何か思い出したようにぽんと手を打った。 「あ、そうだ。サービス料払ってね」 「へ? サービス料?」 「そう。お兄さんのゲームに付き合ってあげたんだから、今度はぼくのゲームに付き合ってもらう番だよね」 「佳主馬きゅんのゲーム……?」 俺の返事を待たずに、佳主馬きゅんの手が俺の肩を押さえつけ、同時に佳主馬きゅんの足ががっちりと俺の足にからみついた。 「うわっ?!」 ……動けない。佳主馬きゅんの体温をじかに感じられてうれしいけど、逃げなければ非常にやばい気がする。194 名前:佳主馬きゅんとゲーム7[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 13 26 13 ID ???「逃がさないよ、お兄さん」 いつのまにとられていたのか、その手には俺の携帯電話。 その端子にコードが繋がれて、佳主馬きゅんのノートPCと接続されていた。 と、モニタの中であぐらをかいていたキングカズマがすっくと立ち上がって、画面外へと歩き出した。 「げっ…」 俺はあわてたが、手足が動かせないのでどうすることもできない。 俺の携帯のモニタの中で、俺のアバターが泡を食って逃げ回っている。 そこへ、ケーブル回線を通じて、キングカズマが悠然とした足取りで入ってきた。 画面端でなおも逃げようとしている俺のアバターが、キングカズマの手でひょいとつまみあげられた。 「うわっ!?」 そのままぽーいと天高く放り投げられ、すごい距離を放物線を描いて飛んで、落っこちた先はOZマーシャルアーツスタジアム。 数万を超えるアバターたちが、突然空から乱入してきた俺のアバターをなんだなんだと見下ろしている。 スタジアムの地面に顔面をめり込ませてぶっ倒れている俺のアバターのすぐ横に、続いて飛んできたキングカズマが颯爽と降り立った。 「キングカズマキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」 「チャンピオンktkr」 「カズマたんきゃわいいいいいいいチュッパチュッパ!!」 たちまち沸き返る群集、ひしめくメッセージウィンドウ、怒濤のようなキング・カズマコール。 「おーっとこれは嬉しいアクシデント、最近姿を見せてなかった我らが無敵のチャンピオン・キングカズマが飛び入りで来てくれたぞ! さあ今日の挑戦者は一体誰だーーーーッ!!!?」 興奮して喋り出す司会者アバター。 バシャン!! たちまち無数のスポットライトが、未だ顔面を地面から引き抜けずにいる俺のアバターの間抜けな姿を煌々と照らし出した。 電光掲示板にでかでかと表示されるチャレンジャーの名前。ああ、ガッデム。 それは俺の名前だった。 キングカズマがファイティングポーズを取る――無抵抗かつ無防備な、俺のアバターに向かって。 「ちょっ! ええええ!!!? ま、まさか佳主馬きゅんのいうゲームって――」 俺は思わず佳主馬きゅんの顔を見た。 彼はこくんとうなずき、日に焼けた顔に輝くような満面の笑みを浮かべてうれしそうに言った。 「ぼくが飽きるまで付き合ってもらうからね、お兄さん♪」 試合開始のゴングが鳴った。 「よ、よろしくお願いしまぁ~~~す……」 モニタ画面の中でキングカズマの最初の一撃で蹴り上げられ、遥かスタジアム上空へ飛び上がって行く俺のアバターを見つめながら、 俺はそんな情けない声を出すことしかできなかった。 糸冬わり
https://w.atwiki.jp/swars/pages/79.html
858 名前:790[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 48 48 ID ??? 801 作者様からの承諾キタ━━━━━!!!!!(無数のフキダシが飛び出す) なるほど、三次創作に関しては賛否両論あるんですね。 しかし、このスレの住民は懐が深い……栄おばあちゃんのように。 俺、泣きそうです(嬉し泣き的な意味で) ロケーションの件に関しては作者様のレスに加えて 2回目の鑑賞で問題が無いことを確認しました。 夏希先輩がラブマシーンとのこいこい勝負に勝利したとき、携帯の時刻は16 48でした。 陣内家の納戸は引き戸を締めると真っ暗になることも確認しました。 映画を観終わって食事とか済ませて、この時間まで頑張っていたけど そろそろ限界です……仕事に差し支える、どうしようw ひとまず投下を始めたいと思います。題して…… 『健二の献身的な後始末』 因みに、BLモノを書くのはこれが初めてです。皆様のお口に合いますかどうか…… それでは、投下を始めます。 注意書きはこんな感じで良いでしょうか? ↓↓↓↓~注意事項~ (1)この作品は、『オナニー指導』( 55-63 267-273 387-395 634-642)に影響を 受けて作られた三次創作です。尚、 640の終わりからの分岐ストーリーとなります。 掲載にあたって快諾を下さった作者様に多謝! (2)この作品はBL要素を含んでおります。苦手な方はスルーをお願いします。 859 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 49 48 ID ??? 「はぁ……はぁ……」 恍惚の表情を浮かべたまま、しばし呆然とする佳主馬くん。 今は夏空も夕日に照らされ、朱に染まっているのだろうか……引き戸越しにヒグラシの 鳴き声が幽かに聴こえる。 OZは世界中を巻き込んだ先刻までの大騒動からすっかり落ち着きを取り戻していた。そ の様子をリアルタイムに映し出しているモニターがぼんやりと照らし出す佳主馬くんのあ られもない姿は、卑猥そのものだった。 今、僕の目の前に男としての快楽に目覚めたばかりの少年が居る。 こんがりと小麦色に焼けた肌は夏の夕暮れのように朱く上気し、鮮やかなコントラスト を醸し出しているのが見て取れた。一度絶頂に達した後、徐々に萎んで平常時のサイズに 戻った彼のペニスは、僕がぶっかけてしまった精液と自らが放った精液が混じり合い、ぐ ちゃぐちゃに汚れていた。 全身真っ黒に日焼けしている中で、唯一元々の肌の色を保っている部分。そのまた中央 で露わになっている彼の汚れた性器はモニターの光を受けて怪しい光を放ち、秘宝の在り 処を指し示しているかのように見えた。 禁じられた扉の向こう側へと誘われているかのような錯覚さえ覚えた。こんなにも官能 的で劣情を催す光景は、今まで見たことが無い。それが証拠に、佳主馬くんより先に絶頂 に達して落ち着きを取り戻している筈の僕のペニスは、今再びドクンドクンと脈を打ち、 ムクムクと膨張を始めていた。 ところで、オナニーの後始末はどうしよう。あいにく僕はいつもポケットティッシュを 持ち歩くほど用意周到じゃないし、『あらわし』墜落の影響で散乱とした納戸の中で間抜 けな格好を晒したままティッシュの箱を探して回るのも億劫だし…… そんな時、一つの考えが頭にふと浮かんだ。そのおぞましい内容に、僕は戦慄した。そ の考えとは、佳主馬くんのペニスを僕の口に含ませて精液を舐め取る――つまり、僕が佳 主馬くんにフェラチオして差し上げるというものだった。 ……。 待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て!! 僕はブルブルと頭(かぶり)を振った。 いくら何でも中学生の男の子相手にそんな事!一体僕は何を考えているんだ!ここから 先は危険すぎる! でも……でも…… 僕は再び、恍惚の表情を浮かべたままの佳主馬くんに視線を移した。 佳主馬くんの呼吸は未だ整っておらず、胸が荒々しく上下に動いていた。腰の力が抜け 切ったのか、内股なって床に尻餅をついていた。 後になって冷静に考えれば、陣内家の水道は生きているんだし、一時の恥を忍んで風呂 場まで歩いていき、水浴びがてら汚れてしまったお互いの股間を洗い流すだけで十分だっ たのかもしれない。 でも、僕はそんな佳主馬くんを見ると、万助さんから拳法の手ほどきを受けていて実際 は強い筈の佳主馬くんが急にか弱く思えてきて……何ていうかその、愛おしい気持ちがこ み上げてたまらなくなった。今すぐ、佳主馬くんの身体を介抱してやりたいという気持ち になったんだ。 それにしても何で、フェラチオなんて発想が出てくるんだろう。頭がおかしくなってい るんだろうか。僕は既に、禁じられた扉の向こう側に立っているのかもしれない。 860 名前:健二の献身的な後始末 2/6[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 52 14 ID ??? 僕の頭の中では、「自重せよ」と警告を発する天使と「自分の好きなようにやりなさい」 と僕の背中を押そうとする悪魔が、幼い頃に読んだギャグ漫画のようにせめぎ合っていた。 しかし、こういう場面で天使が悪魔に打ち勝った例は少ないだろう。 葛藤を振り払うのに、殆ど時間は掛からなかった。 「ねえ、佳主馬くん……立てるかい?」 「え? あ、うん……」 まだ意識がぼんやりとしていたのか、佳主馬くんは眠たそうな声を上げた。しかし、質 問の意味は理解してくれたのか、言われるがままその場にすっくと立ち上がった。 僕は佳主馬くんの目の前で膝を立てて腰をかがめ、視線を佳主馬くんのペニスへ向けた。 そして顔を少しずつ、これから僕が咥えようとしているものへ近づけていった。 イカ臭いとよく表現される精液の臭いが、僕の鼻腔を刺激した。だけど不思議と嫌な感 じはしなかった。それはこれが自分自身の精液だからなのか、それとも佳主馬くんの精液 だからなのか……そんな事はもう、どうでもよくなっていた。 あと数センチ近づけば、佳主馬くんのペニスの先端と僕の唇が触れ合う所まで来たその 時。 「お兄さん……何、してるの?」 不意に上から佳主馬くんの驚いたような声が降ってきた。 考えてみれば、それも当然の事だった。恐らく佳主馬くんは性行為に関する知識を殆ど 持ち合わせていないだろう。フェラチオという言葉も、その意味も知らないだろう。無論、 僕だって年相応の知識しか持ち合わせていないし、フェラチオがどんな事なのかは知って いても、それを実際にしてもらったことは一度も無い。 ましてやそれをこれから自分が、しかも中学生の男の子相手にしようなんて、夢にも思 わなかった。こんなはしたない事をするなんて、誰がどう考えたって変態じゃないか。 だけど、僕はもう自分自身を抑えられなくなっていた。だだっ広い屋敷の中で、二人き りで狭くて暗い密室に閉じ篭っているという状況がそうさせたのだろうか。僕のものとも 佳主馬くんのものともつかない精液の臭いがそうさせたのだろうか。 とにかく僕は、佳主馬くんが必死に抵抗しそうな気配を感じて、対策を立てておかなけ ればならないと思った。 「いいからじっとしてて」 言うが早いか、僕は両腕を佳主馬くんの臀部に回し、左右の尻の肉を鷲掴みにしていた。 少林寺拳法で日頃から身体を鍛えているだけあって、佳主馬くんの尻は程よく引き締 まっていて十分な弾力を持っていた。感触はなかなかのものだった。 「ちょっと、何してるのお兄さん!手を離してよ!」 案の定、佳主馬くんは抗議の声を上げて、腰を後ろに引こうとした。大殿筋に力が籠る 様子が僕の手のひらに伝わってきた。 僕は負けまいと両腕にありったけの力を込め、必死の抵抗を試みる佳主馬くんの腰をそ の場に押しとどめた。 ここでグズグズしていたら、疲労を来した僕の両腕から力が抜けた拍子に佳主馬くんが 逃げてしまう。そうなったら一巻の終わりだ。脱兎の如く納戸を飛び出して、それっきり 僕に近寄って来なくなるだろう。 ここまで来たら、乗り掛かった船だ。やると決めたら、最後までやり遂げないと!中途 半端はお互い後味が悪い。佳主馬くんに申し訳が立たない。 僕は意を決して、一口に佳主馬くんのペニスを頬張った。 「~~~~~~~~~~~~っ!!」 佳主馬くんの声にならない叫びが、呻き声になって部屋中に響いた。心なしか、佳主馬 くんの全身がわなわなと震えているような気がした。 ごめんよ佳主馬くん。でもこうしないと佳主馬くんの汚れたペニスを綺麗にできない じゃないか。そう、これはあくまでお掃除。決してやましい気持ちでこんな事をしている 訳じゃないんだ―― この期に及んで内心でこんな言い訳をしている自分が、情けないやら腹立たしいやら ……。 861 名前:健二の献身的な後始末 3/6[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 53 00 ID ??? 先程も述べたが、僕にはフェラチオに関する知識は有っても経験は皆無だ。ようはぶっ つけ本番ということになるのだが、目的はあくまで佳主馬くんのペニスに纏わりついた精 液を舐め取って綺麗にすることであって、フェラチオの上手い下手は関係ない筈だ。 僕は自分自身にそう言い聞かせて、佳主馬くんのペニスの掃除を始めた……とは言うも のの。 混じり合っているとはいえ、この精液って大半は僕のものなんだよな。自分の精液を舐 め取るなんて、かなりアレだよなあ…… そこで僕は、量の少ない佳主馬くんの精液に意識を傾けることにした。 佳主馬くんのペニスは、本人にはちょっと言い辛いんだけど、小柄な体格に似つかわし く小ぶりで、根元まで顔面を押し付けてもなお口の中に余裕が有りそうだった。舌を出来 る限り伸ばしてみると、付け根の部分まで届いた。 嘗め回すように舌を佳主馬くんのペニスに這わせると、ドロドロの液体が舌に絡み付い てきた。そのままペニスの先端に向けて舌を引っ込めて、ゴクンと喉を鳴らして舌に絡み ついた精液を飲み込んだ。 佳主馬くんの汚れた性器に顔を近づけた時よりもずっと濃厚な精液の臭いが口一杯に広 がり、喉を通じて鼻腔にまで伝わってきた。初めて口にした精液の味は、お世辞にも旨い とは言えなかった。少しだけしょっぱくて、何だか苦い…… 思わずゴホゴホとむせ返りそうになるが、必死で我慢した。 続いて、すっかり萎んで皮を被ってしまった亀頭部分の掃除に取り掛かる。この部分が 一番大事だ。皮を被った亀頭部分に精液が残ったままだと後で大変な事になる。特に第二 次性徴が始まった佳主馬くん位の子の場合、チーズのような恥后と混じり合って酷い悪臭 を放つだろう。放置すると陰茎癌の原因になるという話も聞いたことがある。 実際、僕も中学生の頃はオナニーをしたかどうかに関わらず、毎日風呂場で皮を剥いて は亀頭を洗っていたのを憶えている。 ここから先は、気が抜けないな……丹念に掃除してあげるとしよう。 僕は親に内緒で買ったエロ本で得た人様には言えない知識を総動員して、佳主馬くんの 亀頭を綺麗にする作業を始めた。 862 名前:健二の献身的な後始末 4/6[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 53 48 ID ??? ペニスの根元まで咥えていた口を亀頭の根元まで戻し、梅干を食べた時のように口をす ぼめてから再び根元へと頭ごと沈める。すると、亀頭内部に残っていた精液がローション の役目を果たしたのか、佳主馬くんの亀頭を覆っていた包皮はいとも簡単につるんと剥け た。 再び、イカ臭い精液の臭いが口一杯に広がった。 この時、「う……あ……」という佳主馬くんの小さな呻き声が聴こえるともなしに聴こ えた。感じているのだろうか……と僕は直感でそんな事を考えていた。しかし構わず作業 を続けることにした。 頭の位置が亀頭部分に舌を這わせやすい所に来るように調節し、舌をチロチロと亀頭に 這わせたり、円を描くように亀頭全体を嘗め回したりした。 僕の舌に再度、精液が絡め取られていく。そしてまた、佳主馬くんのペニスを咥えたま まゴクンと飲み干した。どうもこの味には慣れない。世の中には精液を飲むのが好きな人 達が居るらしいが、僕にはちょっと信じられなかった。 特にカリ首の根元は汚れが残り易い部分だ。そのくせ舌が届き難い。シックスナインの 体勢なら却って楽そうだが、そんな贅沢も言ってられない。 僕は身体を横に揺らしながら、頭の向きを地面からなるべく水平方向に持っていき、慣 れない舌遣いでどうにか舌をカリ首の根元にまで届かせようとした。 これって結構、首が疲れるな……アダルトビデオの女優さんも大変な仕事なんだな。 決して人様には見せられない、はしたない行為に及んでいるにも拘らず、僕はそんな呑 気な事を考えていた。しかし、そんな平和ボケした思考はさっきから僕の鼓膜をくすぐる 声によって次第に掻き消されていった。 その声の主は、他ならぬ佳主馬くんだった。 「あ……あ……う、あ……」 佳主馬くんの声が次第に大きくなっていく。それに加えて艶も帯びてきたようだ。まる で女の子が喘いでいるようだ。愚直に反応を示す自分のモノが何とも憎らしい。 そう、僕が佳主馬くんのペニスの掃除に勤しんでいる間に、佳主馬くんは性的な快感を 得ていたのだ。というより、僕が彼に与えていたと言った方が適切なのか。気が付くと、 僕の手から逃れようと力を籠めていた筈の佳主馬くんの下半身は、既に硬直するのを止め ていた。 そういえば僕が佳主馬くんのペニスを嘗め回していくうちに口の中で大きくなっていく ような感触があったし、自分の腕に力を入れたままなのを忘れていたが為に下腹部に頭を 打ち付けそうになって、無意識のうちに佳主馬くんの尻を掴んでいた両手を離してしまっ たような気がする。正直な話、あまりよく憶えていないけど。 863 名前:健二の献身的な後始末 5/6[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 54 34 ID ??? もう十分だろうと思い、僕は口の中に頬張っていた佳主馬くんのペニスを解放した。そ して、精液が残っていないかどうかをモニターから漏れている光を頼りに観察した。 僕の目で見る限りでは、佳主馬くんのペニスに白くてドロドロした液体は残っていない ようだ。その代わりに僕の唾液がたっぷりと付けられていて、てらてらと光っていた。 佳主馬くんのペニスはすっかり勃起した状態で、鈴口が天井を向いていた。やはり気持 ち良かったのか。ぶっつけ本番にしてはよく出来たほうじゃないか……って何を自画自賛 しているんだ! そんな具合に頭の中でボケとツッコミを忙しなくかましていたのだが、 「お兄さん……」 佳主馬くんが僕を呼ぶ声がして、はっと我に返った。 本当に情けないことに、こんな大胆な事をしでかしておいて、それでも尚、僕は佳主馬 くんの顔を見ることが出来なかった。どれだけ怒っているのか判らないという恐怖と、こ んなはしたない事をしてしまった自分自身に対する羞恥心によって、どうしても顔を上げ ることが出来なかった。 納戸の引き戸を締め切ってから結構時間が経っている。僕と佳主馬くんの身体の熱とパ ソコンの生温い排気でだいぶ熱が篭っている筈なのに、全身に冷や汗がじわじわと沸き 立ってきた。心臓がバクバクと高鳴り、口から飛び出しそうだった。 「ご……」 顎が震えて、上下の前歯が擦れ合ってカチカチと音を立てている。僕は若干量の精液が 残っている佳主馬くんの足元に視線を落としたまま、一気にまくし立てた。 「ごごごめんよ佳主馬くん!いきなりで本当にびっくりしただろうけど仕方が無かったん だ!だって佳主馬くんのチ○コ最初に汚しちゃったのは僕だし、でもティッシュはすぐに 見つかりそうも無かったし、手っ取り早く片付けるにはこうするのが良かったんじゃない かと思って……」 次第に発する声が弱くなっていく。 「決してやましい気持ちで、こんな事をしたわけじゃ、無いんだ……」 最後のほうは蚊が鳴くような小さな声で呟きながら、僕はおそるおそる顔を上げた。 不意に、僕の視線と佳主馬くんの視線が合わさった。刹那、全身を地獄の業火に焼かれ るような感覚に襲われた。まるで尻に火が点いたかのように、その場で思い切りジャンプ しそうになった。 しかし、これ以上不審な行動を取って既に無くなっているかもしれない佳主馬くんの信 頼をますます損なうわけにはいかない。ここはグッと堪えて、佳主馬くんがどんな表情を 浮かべているのか伺うことにした。 864 名前:健二の献身的な後始末 6/6[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 03 55 19 ID ??? ……。 佳主馬くんの表情は、驚いたことに怒りの表情を浮かべていなかった。何と表現したら 良いんだろう……少なくともびっくりしていることは確かだろう。そりゃそうだ、佳主馬 くんは僕に自分の知識や常識の範疇を超えていたであろう事をされたんだ。どんなリアク ションを取ったら良いのかまるで解らないのは当然だろう。 楽観的かもしれないけど、どうやらまだ本格的に嫌われたわけでは無さそうだ。しかし どういうわけか佳主馬くんの頬や耳たぶがほんのりピンク色に染まっているぞ?これは一 体、どうしたことだろう…… 心の中でひとまず胸を撫で下ろしながらも、頭に浮かんだ疑問をグルグルと駆け巡らせ ていると、佳主馬くんが口を開いた。 一体どんな言葉を投げ掛けられるんだろう……背筋に緊張が走る。 「ああ、そういう事だったの……何だかよく解らないけど、ありがとう……」 この反応は正直言って、予想だにしていなかった。僕はもっとこう、罵倒の言葉を散々 浴びせられるんじゃないかと思っていた。 でも佳主馬くんからお礼の言葉を聞いて、今度こそ本当に安心した。良かった……中途 半端なところで終わらせず、最後までやり遂げたのが功を奏したようだ。 さてと、オナニーの後始末も済んだし、佳主馬くんには嫌われずに済んだし、これにて 一件落着かな。それにしても暑いな……たくさん汗かいちゃったよ。喉も渇いたな。台所 に行って何か冷たい飲み物でも……その前に一風呂浴びて汗を流すのが先かな?あいにく お湯は出ないけど…… 蒸し風呂のような密室を出てから何をしようかあれこれ考えていたその時。 「ところでさ……これ、どうにかしてくれる?」 佳主馬くんは少し恥ずかしそうに勃起したままの自分のペニスを指差しながら、僕に問 い掛けてきた。その言葉を聞いたとき、僕は今更ながら、僕達はもう後戻りできない境地 に達してしまったことを悟ったのだ。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/11.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/9656.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 COLONY WARS タイトル COLONY WARS コロニーウォーズ 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01403~4 ジャンル シューティング 発売元 アートディンク 発売日 1998-6-25 価格 5800円(税別) タイトル COLONY WARS 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80304 ジャンル 体験版 発売元 アートディンク 発売日 価格 非売品 駿河屋で購入 プレイステーション